心の病【強迫性障害】

◆同じことを何度も確認してしまう。
◆不潔恐怖。
◆不吉なことを繰り返し考えてしまう。

わかっちゃいるけど止められない?

誰でも、家を出るときに鍵を閉めたかな?と不安になって、確認のため途中で引き返したという経験がありますよね。まあ、大抵はちゃんと鍵は掛かっていて「なあんだ、心配して損した」となって終わりです。これが普通の人。しかし、強迫性障害患者の場合は違います。確認したことに自信がもてなくなって、何回も確認を繰り返します。ひどいときは何十回と・・・。こうなると、出かけることも容易でなくなるし、何より確認作業で患者も疲弊してしまいます。
このとき、「鍵が掛かってないかもしれない」という考えを強迫観念と言い、何度も確認する行為を強迫行為と言います。強迫とは脅すという意味の脅迫ではなく、「強く迫ってくる」という意味です。患者は強迫観念によって起こされる不安を何とかしようとして強迫行為をするのですが、それで不安は治まらずさらに確認したくなって強迫行為がエスカレートするのです。強迫には実にさまざまなものがあります。「体が汚れてしまったのでは」という不潔恐怖(強迫観念)から一日に何度も着替えたり、手を洗ったり、入浴に時間がかかったりする洗浄強迫(強迫行為)が見られたり、「何か罰当たりな(間違った)考えをしてしまったのではないか」という不安(強迫観念)から「頭の中で記憶を何度も確認する」という、実際の行動を伴わない確認行為(強迫行為)も見られます。
患者も落ち着いているときは、「何度も確認するのは意味がない」と分かっていますが、実際に強迫観念が強くなっているときは、「それでも、万が一鍵が掛かっていなかったら」と考えて、強迫観念に抵抗することが難しいのです。
それで、「わかっちゃいるけど止められない」となる訳です。

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